起立性調節障害(OD)というと、
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朝起きられない
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立つとフラフラする
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血圧が低い
というイメージが強いと思います。
ですが、実際に多くのお子さんを見ていると、
「血圧だけでは説明できない症状」
がとても多いのです。
よくある症状
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朝起きられない
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頭痛
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腹痛
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倦怠感
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めまい
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動悸
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不安感
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イライラ
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学校に行こうとすると体調が悪くなる
これらは単独ではなく、いくつも重なって出ることが多いです。
なぜ腹痛や頭痛が多いのか?
腹痛や頭痛は、ODのお子さんに非常に多く見られます。
実はこれらは「気のせい」ではありません。
お腹(腸)は自律神経の影響をとても受けやすい場所です。
ストレスや不安があると、
神経が過敏になり
腸が緊張し
腹痛が起こりやすくなります。
頭痛も同様に、神経のバランスの乱れと深く関係しています。
心の問題?体の問題?
「心の問題では?」と言われることもあります。
しかし、
心と体は切り離せるものではありません。
不安や緊張は、神経を通して体に影響します。
つまり、
✔ 気持ちだけの問題でもない
✔ 体だけの問題でもない
神経のバランスの問題として考える方が自然です。
温めれば治る?それだけではありません
「冷えているから温めればいい」
そう言われることもあります。
しかし、実際には
体の表面は冷えていても
体の内側は熱がこもっている状態
ということもあります。
この場合、ただ温めるだけでは改善しないことがあります。
なぜなかなか良くならないのか
多くのご家庭が経験するのが、
・薬を飲んだけれど効かない
・病院をいくつも回る
・色々な治療を試す
という状況です。
これは、
「血圧だけ」
「心だけ」
という一方向からの説明だけでは足りないことが多いからです。
大切なのは「まず症状を軽くすること」
腹痛や頭痛が強い状態で、
「学校に行きなさい」
「頑張りなさい」
と言われても、体はついていきません。
まずは
✔ 頭痛
✔ 腹痛
✔ 強いだるさ
を軽くすることが大切です。
症状が軽くなると、
安心感が生まれ、
少しずつ活動が戻っていきます。
無理に治そうとしない
意外かもしれませんが、
「すぐに治そう」と焦ることが、
逆に回復を遅らせることがあります。
無理に引っ張っても、体は動きません。
安心できる環境の中で、
神経が落ち着く時間を作ることが大切です。
起立性調節障害は「怠け」ではありません
動けないのは、やる気の問題ではありません。
神経のバランスが崩れ、
体がブレーキをかけている状態です。
責めることよりも、
理解すること。
焦らせることよりも、
安心させること。
それが回復への第一歩になります。





