- 仕事中、パソコンのキーボードを長時間叩いていると、だんだん指先がピリピリしてきて徐々に腕から肩、首まで硬くなり、頭がボーとして頭痛になる。
- キーボード打たなければ頭痛はおきないのですが、またキーボードを長時間打つと、頭痛になる。その症状が数か月続き、仕事にならない。
- もしかしたら脳に異常があると思い、病院で検査をしたが、頭痛の原因が分からず。
- キーボードを打つのも不安で、頭痛が出ないように気を付けながらキーボードを打っていると、仕事の進みが遅く困る。
手のしびれは、脳卒中、糖尿病、首の病気、腕の血行不良など色々な症例あります。手の指でも特に親指、人差し指、中指、薬指がピリピリするのは、手根管症候群という手首の問題もあります。手根管症候群は手首の問題ですが、実は頭痛にも関係しています。
手根管症候群とは
症状
初期は、中指がしびれ、痛みが出ますが、最終的には親指から人差し指の3本半の指がしびれます。手を振る、指を曲げ伸ばしすると、しびれる痛みは楽になります。
原因
特発性が多く、原因不明とされています。妊娠、出産期、更年期の女性に多く生じるのが特徴です。骨折、仕事やスポーツでの、使い過ぎ、透析をしている方にも起こりやすいです。腫瘍や腫瘤などの出来物でも起こりやすいです。
病態
正中神経が手首にある手根管というトンネル内で圧迫された状態です。それに手首の運動が加わって手根管症候群は生じます。手根管は手関節部にある手根骨と横手根靱帯で囲まれた伸び縮みのできないトンネルで、その中の1本の正中神経と指を動かす、9本の腱が滑膜性の腱鞘を伴って走行します。
セルフチェック法
- 体の正面で両手の甲を合わせる。
- 1分間その状態を保つ
その場で出来ますのでやってみてください。上記のテストで1分以内に手がしびれる、もともとあったしびれが強くなるなどの反応が出た場合は、手根管症候群の疑いがあります。
手根管症候群が頭痛に関係している理由
キーボードを叩いている指は、単独では動きません、指を動かしている筋肉は、手首から肘の間にある前腕という筋肉です。イメージできませんよねどちらの手でもいいので、ぎゅっと握って手首の内側を見てください、真ん中にボコッと見えるのが分かりますか。今度はパーをしてください。ボコッとふくらんだところがなくなると思います。
ボコッと見えたのが管(手根管)で腱はその中を通っています。腱が管の中を行ったり来たりすることで指は動くようになっています。手根管症候群になると、指が使いづらくなるので、前腕の筋肉量が低下し硬くなります。
硬くなった前腕を助けようと、肘に力が入るので腕の筋肉や肩の筋肉に負担がかかり、硬くなる為、頭痛になります。恐る恐る仕事をしている為、猫背姿勢になることで、首にも負担がかかり頭痛になります。手根管症候群になると、使えない手首の筋肉の代わりに、腕や肩、首に負担がかかることにため頭痛になるわけです。
対処法
手根管症候群は整体で防げます。背骨を支えている骨盤を整えることで、手首の問題に関係のある猫背や巻き肩を改善し、手首の負担を減らすこと、手首、肘、肩、肩甲骨の関節の可動域を広げることも大事です。指にしびれがでてくる、首や肩が凝る、頭痛等の症状がでてきたら黄色信号ですので、整体で予防をしましょう。もし手根管症候群と病院で診断を受けたら、病院で処置をしながら、骨盤を整えると良くなるのも早いと思いますので、病院と整体を並行するといいでしょう。